2010年6月9日水曜日

自分が成長すれば周囲も成長する

 私たちはみんな、国、都道府県、家族、会社など、いくつもの共同体に属して生きています。
 共同体と個人の関係、共同体の仕組みを図にするとこんな感じになります。



 上の図の中心が本当の自分、その周りに役割の自分があり、この共同体の事例なら、さらに部下をはさみ、一番外側に外部と関わりを持っています。

 自分への信頼があると、自意識に邪魔されません。
 余計なことを考えたり、したりしないで、目的に集中できます。
 脱線せずに体験を通じて「役割の自分」が成長します。

 図のように部下を持つ「役割の自分」が成長すると、部下も牽引されて成長します。
 部下の力が強くなると外部に働きかける力が強くなり外部が拡大します。
 「外部」つまりお客さまや地域社会との関わりが増大しビジネスは拡大します。

 この本当の自分を中心に4つの輪は、それぞれ共存、補完関係にあります。
 それぞれ互いに利益を得ていて、「私」の成長で、4つの輪は拡大(成長)します。
 互いが自己主張にすることによって利益を得ることが出来るのです。
 ウィンウィンの見本と言えます。
 自己主張しないとコミュニケーションはできないので利益を伝えることもできません。
 アサーティブな自己主張の大切さが分かると思います。

 この関係は対等で、互いに相手(個人)の人格を認めあっていますが、役割の関係では上下があります。
 共同体とは一種のチームワークといえます。

 ビジネスの場面でいうなら指示する人と指示される人、売り手と買い手(お客さま)というように立場があります。
 決して立場が同じでないのは、役割があるからです。
 つまりチームワークだからです。

 自他ともに尊重し能力を認めるからこそ、役割に適した能力の発揮を要求します。
 お客さまが卓越した能力を期待するのも、売り手の能力を信じるからです。
 また、卓越した能力に経済的な価値があるのはお客さまが期待するからです。
 期待に応えることがお客さまの利益になります。
 銀行ならどんどんお金を借りてくれて利息で還元してくれることを期待します。
 発展してくれる企業と取引することは利益になります。
 言い換えると4つの輪が大きくなる相手の輪に入りたいと思います。
 ここでは省きますが、モラルハザードの大切さも窺い知れます。

 部下を持つ人が、経済的な価値のある卓越性を部下に求めるのは自然なことです。
 求めることで部下は成長し外部も膨らんでいきます。
 この関係は互いに活用しあうことで健全に発展します。

 反対に自分の能力を自ら値引きし、部下の能力も値引きして、部下に求めなかったら、この関係はしぼんでしまいます。

 そればかりではありません。
 部下は家庭に帰るとそれぞれが子を持つ親でもあります。
 家族という共同体の中心にいます。
 わが子に誇れる自分とは、本当の自分を活用している自立心旺盛な自分です。

 部下ひとりひとりの「本当の自分」が育っていくように、部下に対する責任を自覚は貴重です。
 自分が行動がもたらす結果の大きさに目を向けると自分が必要とされていることが分かります。
 誰も言葉にして言わなかったにしても、行動の結果が事実を明らかにします。
 その力に注目すると目標を達成する力がわいてきます。
 達成は自分と部下に自信を与えてくれ、外部にはよろこびになります。


 いくら真面目に働いても、望むような結果が得られないのは、注目するポイントがずれているからです。
 ポイントがずれているとプロセスを間違えるのです。

 結果は行動の結果でしかないので、プロセスを間違うと結果は思うようなことにはならないのです。

・ 目的からズレて、自意識が主役にならないようにする
・ 目的の達成度に注目し、自分の努力の量に注目しない
・ 卓越性こそ経済価値
・ 自分、部下、外部、つながる量が多いほど利益も大きくなるのは、利益を得ている人が増えるから
・自意識の強さに比例して自分も部下も成長しない

 本当の自分が役割を通じて外部とつながっています、
 この4つの輪は共同体です。会社が自己実現できるように、自分の自己実現を可能にすることが、最終的にお客さまや地域社会に幸福を運びます。
 サッカーではこの外部のことをサポーターと呼んでいるのは、みなさんがよくご存知のことです。

 共同体への貢献が勇気を育み自分を育てます。
 自分の存在価値を認めてほしいなら、共同体に貢献することです。
 個人・団体でも同じです。 自己肯定感が確かなものになっていきます。

 真に豊かな人生を過ごせるようになります。
 自己肯定スキルが育つと、どんどん前向きになり挑戦が楽しくなります。

 共同体は、ポリシー、コンセプトの基礎になっていて、モチベーションを引き出す原動力になることはいうまでもありません。

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