2011年11月14日月曜日

リーダーは変われるか?

アンケートを取ってみたら、予測はしていたものの、予測以上に「自分は変われない」と諦めているリーダーが多いようです。組織に多大な貢献をしているリーダーであっても同じなのには、さらに強いショックを受けました。

 自分のリーダーシップ・スタイルに自信があることが影響しているのかも知れませんが、長年続けてきたスタイルをいまさら変えるのは無理だと考えているようです。

 しかし実際には若くないリーダーでも新しいスタイルに変わることは可能だと実証した例は数多くあります。

人材がないから仕方なしにリーダーのポジションに就いたという場合を除き、ある程度の実力を重ねてリーダーになったリーダーの場合には、組織全体に重要な変化をもたらすほどの変化をやってのける力があるのです。

新しいスタイルに変わるポイントはコーチ型へ変身することです。一人ひとりの部下に対してどうすれば支援してやれるかを考えるリーダーになって、リーダーシップを発揮するようにすればいいのです。

共感、励まし、課題の抽出と対策、そしてセルフマネジメント。部下を一対一で指導する時間を作り、各人の目標やパフォーマンスについて心をオープンにして話を聴きコーチしてやれる能力はキャリアで体験したことから引き出せるものばかりです。

 仮に意欲の乏しさや負け犬的なマインドに対して抑えきれない感情を持つことになっても、コーチに徹することができれば、ひとつ批判したとしても、ひとつ褒めてバランスを取るよう気を配って、モチベーションを引き出す工夫をすれば、問題なく乗り越えることが出来ます。

そして何より、目標を全員で共有する価値観やビジョンを伝わるまで表現することが自身の力になります。共感を生み出すリーダーシップは目標達成に取り組むプロセスで、個人の力をどう引き出すかに専心すれば身についていくものです。共感なしに人を動かすことは困難で、最大のエネルギーなため、共感を創造するようになるからです。

もし共感を創造しないとしたら、「自分は変われない」と諦めることになるからです。しかし先に言ったようにリーダーになった事実は、センスもありますが、学習で自分を変えた経験があることを意味しています。是非「「自分は変われる」と胸を張って宣言してほしいものです。その姿は組織の勇気にチェンジします。リーダーは希望なのです。

2011年11月4日金曜日

Beがモチベーションをアップする


自分が何を望んでいるかわからない。この問題は、実に多くの方が抱えている課題です。それに起因してサラリーマンの世界、アルバイターの世界には転職があります。

この課題をクリアする上で、見落としている点があるので気をつけてください。

・なにをしたいのか
・どう生きたいのか

この2つはまるで違う次元のことですが、自分が何を望んでいるかわからないとき、混同されがちです。

さて、どちらが大事でしょうか?

どう生きたいのかが、コンセプトになる課題です。コンセプトとは、羅針盤です。
自分がどこに向かって進むべきかが、分っていると普段から判断と選択が容易になります。

コンセプトが、明確ではっきりと意識できていると、働き方も暮らし方も変わります。コンセプトにあった判断と選択ができるからです。
人生とは変化のプロセスなので、いつも変化が生じ、判断と選択の連続です。変化を嫌い、選択と判断から逃げて暮らすのは人生を放棄するようなものです。
自分とはコンセプトそのもの、つまり魂ですが、身体を借りて表現しています。

企業も同じです。組織という身体を使って表現します。組織に魂を流し込む作業ががコンセプトの浸透です。

どう生きたいのかの先にどう働きたいのかがあります。その先には<Be~どうありたいのか>があります。
「いいサービスをしたって給料が変わるわけではないし、売れ売れの一点張りなのだから、売りつけていたら、その内、気の弱い客が買ってくれるだろう」というのは価値観の問題であり、価値観を作っているのは<Be~存在のあり方>の問題なのです。

モチベーションをあげる手法はいくつもありますが、どんなやり方を採用しても、最後は「あなたはどうありたいのか」という課題と向き合います。何をしろしかいわない上司は本当にそれでいいのでしょうか?どうすれば人が幸福になれるのかから考え提案しないと、本当のモチベーション・アップにはならないのです。それは変化を嫌わない生き方に裏づけされています。つまり学習する集団の可能性を示唆しています。

2011年11月2日水曜日

モチベーションをあげる7つの視点

税理士さんと話していると、「一体、誰の味方なのだ」と思うことはありませんか?税務署の手先のような人が結構多いのには、彼らの仕事の質と量の問題が絡んでいるように思います。つまり対価の価値の問題です。

別に悪いことをしているわけではないので、税務署から問題を指摘されてもそれは指導なので、歓迎するべきこと。「誰の味方なのだ」と思うのは派遣されているような考えでいろいろ話をされるので、少しおかしくないかと思うわけです。
決して安くない費用を負担し、必要と思えない細かいことも言われると、本来収益をあげるために使える時間がなくなってしまうのが問題だから、誰の味方だ」という思いに発展するのです。

多分、彼らは善意、熱意で話していると思いますが、小さな世界で物事を見ていて大局的に見えていないから、誤解?されると思うのです。アドバイスの視点がちょっと違うのです。仕事量が多いとそんなことにはならないのでしょうが、コンピュータが導入されて、記帳がクライアント側で完了していて、そのスキルもあがっていくと、税理士さんの作業時間も減りますが、収入減の可能性が高くなります。契約の仕方に変化を見出してクライアントを増やす方法に舵を切らないとクライアントの不満はクライアント離れに進むでしょうね。

期限、量、実績に重点を置いて仕事をする傾向が強いようです。税理士さんの仕事の仕方もその典型で期限、量、実績に重点を置いて仕事をしています。それは他人中心になりがちだからです。

しかし、私たちの仕事は本来生き生きとした仕事をするには、どちらかというと、スタート、質、目標に重きを置いているはずです。ところが私たちも結果的に、期限、量、実績に重点を置いていまう傾向が強くなります。やはり他人中心になりがちだからです。その結果、「心が見えない、届かない、仕事で終わってしまい、こんなものでしょう」とひとり手を打つ。

主体的にマネジメントすべき課題と、他者と協力してマネジメントすべき課題のバランスを取り、ある課題を解決しでも、別の課題に影響が出ないようにすることが大切なのです。そうしないと業績改善、業見改善というように広範囲に及ぶ課題は達成できずにいつまでも闇の中で疲労だけが高まるというようなことが続きます。これでは変化の波に乗れなくなるどころか、定着している感のある個人と組織は敵対関係に近いイメージに自滅してしまいます。
スマホ使いこなせていますか?本当に便利です。育児しながら仕事している人もいます。介護しながら仕事している人もいます。入院先で治療しながら仕事している人もいます。(笑)私のことです。スマホとクラウドは仕事の仕方を劇的に変えています。もっとも変わらない世界もありますが、そこに手を差し伸べる人が革命者と言われるようになるのでしょう。

1.投下時間の短縮
2.質と量のバランス
3.目標と実績の差をうめる方法
4.評価の意味と正しい理解と浸透策
5.チームワークの仕組み
6.責任と権限の納得できる関係
7.カテゴリーを越えた目的共有意識の確立

育児しながら仕事している人もいます。介護しながら仕事している人もように、本心に立ち返って思えば、その元々が企業、組織は物理的な実体のないものです。実務を行なうのは、実体のある各個人であり、lつの共通化された規範・ルールのもと、集合しているにすぎないのです。共通化された規範・ルールのもとに目的を達成することがいかに大事なのかも分かります。
ところがほとんどの場合、問題は、実務上での各個人の判断と、組織の規範の間で起こります。つまり規範を超えざるを得ない時に、個人の判断と行動がポイントなのです。その逸脱時の対応が大事であり、モチベーションの高さが問われる瞬間になります。つまり日頃から、どのように本心と向き合っているかが重要になります。その視点になるのが7つの視点です。

2011年10月17日月曜日

意識には苦手なことがある

無意識の行動とは、焦点を定めないまま脳が働く状態ですが、「意識する」とは焦点を定めて脳が働くように持って行くことです。つまり、意識するとは、気になることに注目することです。

「すること」に意識を持っていくことは比較的容易なのですが、脳は「しないこと」に注目することは苦手なのです。だから習慣化したことを変えるのが難しい。

頻繁に使う事例ですが、禁煙はこの典型的な事例で、「禁煙する」に意識は行きますが、次に吸いたいに意識が進みます。このとき、吸いたくないに意識がいけば本当に嘘のように簡単にやめることができます。

しかし脳は進め一辺倒なために、「禁煙する」→「吸いたい」→「我慢する」→「がんばる」と進んでしまうので、結果的に吸いたい気持ちをあおってしまい自滅するのです。

この展開は依存的な傾向にあるものほぼすべてにあてはまります。ダイエットの失敗でも同じで食べたいに意識が行き、食べたくないに意識が行かないのです。

恋愛でも同じことがいえます。「別れる」→「会いたくない」と進めば、未練心が起こっても微弱ですが、簡単にふっ切れます。ところが「別れる」→「会いたい」に進んでしまうと引き裂かれる気持ちが募り苦しみが大きくなります。

コミュニケーションに苦手意識を持っている方も同じことが言えます。会話している時、何に注目しているか、客観的につかんでいただくとヒントになります。
ある人は「うまく話したい」に意識が行き、「気にしない」を意識できなくなってしまうと言います。またある人は「よく見られたい」に意識が行き「敵対心を持ちたくない」を忘れてしまうと言います。

このようなミスを重ねるために、ますます自信を失い自己嫌悪に陥る人が少なくありません。その段階で「私はうまくコミュニケーションができない」と考えますが、その時こそ「私はうまくコミュニケーションしたい」と思うようにしてほしいので
す。煙草を吸ってしまったときこそ「煙草をやめられない」ではなく、「煙草をやめたい」と思うようにするのと同じです。

お分かりですね。意識の使い方が逆になっているのです。と、言ってもあなたのミスではなく、脳は「しないこと」を認識するのが苦手だからなのです。

だから意識することがより求められるのです。「分っているけどできない」のではなく、「分かったつもりでも、分かっていないからできない」のです。


モチベーションを高めるためにも、自分を責めずに、PDCAを使いましょう。反省して出直したらいいだけのことです。

2011年7月5日火曜日

マイルストーンでモチベーションアップ

 モチベーションが高くなるようなことは、そもそも簡単でありません。思うような結果はすぐにでないもんです。

面白くないから耐えられない、不安になるから耐えられない。
面白くないから気力がわかないというように悪循環が進みます。

だから目標を達成したときの喜びを感じることがモチベーションをあげるコツというわけです。しかし目標が達成できないからモチベーションが問題になるというのが事実。

これは飛行機の離陸と同じです。離陸にエネルギーが必要なのです。つまり離陸から着地までというように、目標達成までのプロセスを明確にして、そのポイント、ポイントに「マイルストーン」を置いて小目標を設定するのです。

長い行程は大変で見えにくいものですが、コンパクトに区切った行程単位に目標を掲げると集中しやすくなり、目標も達成しやすくなります。目標を達成したときの喜びは、高いモチベーシヨンアップになり、次の目標に向けて力を発揮する原動力
になります。

 しかし「マイルストーン」にするから達成できるのではありません。「マイルストーン」はリーダーがメンバーに、何をいつまでに達成すればよいのかをはっきりと示し、いまこの瞬間に集中できるようにして、目標と行動を共有するから達成しや
すくなるのです。

目標と行動を共有するのは、本気を引き出すためです。つまりリーダー以上に熱心なメンバーはいないと思いますが、リーダーが小目標の期限までに必ず達成するようにサポートすることで、達成に導き喜びを体験させ、モチベーションを高めて次の目標に向けて本気になることで力を発揮させるのです。これを繰り返せばマイルストーンごとにモチベーションもスキルも上がっていきます。

 しかし順風満帆が続くとは限りません。人は飽きるし油断もします。ここが重要なのですが、それでも目標と行動を共有していると先手先手で予防もしやすくなります。

 たとえば担当者に「1カ月で新規契約 10件」という目標が与えられたとします。ゴールは1ヶ月先ですが、週単位でマイルストーンを置くと、4つの目標を置くことになります。1週目にしておく準備を整え、見込客づくりをします。1週目で100
件(仮定)の見込客、2週は100件の確実性を高めながら、さらに見込客を増やします。2件獲得、3週目は見込客をしっかり絞り込んで8件の獲得、前倒し、前倒しが成功のコツです。絞り込んでいく作業の内容は省きますが、告知力が影響します。

ひとつひとつの期間が短いので、ハードルは低くても1週間単位の濃度が増します。
つまり集中力が高まり油断が減少します。しかしスキルが不足していると集中力だけではカバーできません。

不足するスキルは可能な限り事前に整備しておきますが、それもマイルストーンがもたらす緊張感が促します。それでも実際にやってみると問題が生じます。期限が来るまでに発見して間に合うように調整するのが、マイルストーンにおけるマネジ
ャーの本分なのです。

 つまりマネジャーと10人の部下がいたとしたら10人の目標を達成するのは、実はマネジャーなのです。マネジャーのモチベーションとスキルにメンバーがいつの間にか共感し、目標達成の喜びと感謝がひとつになって、モチベーションとスキルが
アップするのです。

これが次の目標に向かうたびに、マネジャーから本人へ少しずつ重心が移動しながら実力として育ちます。1週目より、2週目、2週目より3週目というように、自分への信頼とマネジャーへの信頼が同時に育ちます。

 このやり方は目先だけを考えると、マネジャーにとって決して楽ではありませんが、急がば回れで、実効があります。マネジャーに深い感動と強い喜びも生じます。その成功から得る自信はマネジャー人生に計り知れない影響を与えます。
 おそらく目標の高さに否定的になるかも知れませんが、実効性でいうと>目標の高さと期間の短さが摩擦するきしみになってエネルギーになります。眠っている本気を引き出すのです。

2011年7月4日月曜日

褒めるってことは

次のスタイルを全部自分のものにしょう。
優先順位をつけて順番に自分のスタイルにしていこう。

● 理想と現実の差をうめる目標を選ぶ
● できるまでやる
● いまこの瞬間に集中する 
● プロセスに注目する 
● 自分と周囲の人を尊重し励ます
● 決めたことは責任をとる
● 感情的な行動をしない 

いくら考えても、思いを実現するにはPDCAしかありません。
計画して実行する。そのプロセスを観察して振り返る。そこでなにがどこでうまくいかなかったのか、その原因を反省し、対策する。そうしてまた実行する。その繰り返しで問題点がはっきりし、改善することができる。

単純なことです。

ただ、計画するくらいのことだから、簡単にうまくいかない。
精巧なプラモデルと同じです。単純だけど簡単ではない。

うまくいかないから楽しくない。楽しくないから放リ出す。放リ出すと終わってしまう。

当たり前だけど、難しいのは、当たり前ではない答えを欲しがること。

うまくいかないから楽しいと思えたらいいんですよね。思えないけど。

思う方法は?思う方法は?あった、あった。


プラモデルと同じ要領です。

まず安くて簡単なやつ・・・すぐにできます。
次に、少しレベルをあげて・・・・それを繰り返す。

いよいよ難易度の高い、高価なものに着手・・・時間と根気、集中力・・・・
完成したときに、褒めてくれる人がいたらうれしい。褒めてくれる人がプロセスを知っていてくれたら、もっとうれしい。
他者が褒めてくれるものなら、自分で自分を褒めることだって出来る。

他者が褒めるにしても、自分が褒めるにしても、
褒めるって行為は、それがどんなに立派なことか情報がないと褒められないんだ。

そして褒めるってことは、情報も大事だけど、結局は、それ以上にスタイルの美しさに贈られていることだと知る。

● 理想と現実の差をうめる目標を選んだ
● できるまでやった
● いまこの瞬間に集中した
● プロセスに注目し続けた
● 自分と周囲の人を尊重し励ました
● 決めたことは責任をとった
● 感情的な行動をしなかった

マートワンの事業コンセプトは「人が抱えている運命脚本を書き直す」ことです。それは個人の生き方コンセプトでもあって、結局かたつむり人生っていうわけですよ。

2011年5月26日木曜日

モチベーションアップをターゲットにした能力開発、研修制度の事例研究

職場には、違った生い立ちを背負った人が集まっており、その数だけ運命脚本が職場に持ち込まれています。ヒトラーの事例は、個人のトリッキーな交流がダイレクトに反映された典型的な事例です。
同じ業種であっても、似ても似つかない企業文化が創造されるのは、リーダーをはじめとする個人の運命脚本が影響しています。日常業務での選択、判断、コミュニケーションはもちろん、能力開発や研修にも影響しています。

それにしても、みなさんもご承知のように、能力開発や研修は、それがゴールではありません。
能力開発や研修のゴールは、その成果がそれぞれの職務に反映された上で、自己実現に貢献することです。

それには、企業のニーズを叶えるだけでなく、対象となる人の成長と生涯に好ましい影響を公正に与えて仕事の成果に反映させるシステマチックな研修が必要です。言い変えると研修は、対象者個別の人をどう処遇していくかという課題の解決と密接にリンクしていて、やる気の源泉の一翼を担うに留まらず、経営戦略の重要な一部なのです。

特に「生涯」という考え方が企業の方向性を牽引するコンセプトになっていて、顧客との生涯取引を目指す同社にとって、従業員にも分かりやすい理念となっている。つまり生涯取引を実現するには、絶え間なく学習する組織であり、変化をポジティブに受け入れる組織でなければならず、そういう人の集団であることを意味する。

それには、自律、要するにセルフマネジメントできる人材が強く求められるが、課題は特に優秀な人材ではなく、ごく並みの人材や短期のアルバイターであっても、同じように求める点である。当然、難易度の高さが問題になるが、それを乗り越えようとする点が特徴的である。

参考事例
S社の研修制度

S社は、中国地方で、創業100 年を迎えた中小企業で、この10年の間に急成長している。
古い会社にありがちな新旧従業員が微妙に違った価値観で働いている。今後さらに飛躍するためには、価値観の均一化が課題になっていて、事業マインドを持った自律した人材の育成が飛躍の土台に欠かせないと考えている。

①人材育成の方向性

同社では規模の拡大にともない管理者となる人材の育成が急務で、次の課題を重点的に取り組んでいます。


  • 戦略形成能力、事業マインドを備えた人材の育成。
  • 販売力、顧客ロイヤリティの強化。
  • 現場の教育推進体制の整備、拡充。
  • 競争意識を呼び起こす風土づくり
  • ホスピタリティセンスの浸透。
  • 自己啓発を繁殖する風土づくり。
  • 能力開発、研修による人材育成



②教育体系の内容

教育体系の柱は、大きく分けて、外側の力、内側の力に大別している。外側の力とは他者から評価されるスキルのことで、地位、年収、専門知識など限定的な力のこと。一方、内側の力とは、他者に依存しない評価のことで、自身で自己評価ができるものであり、組織を離れても継続する人間的な資質のことである。

企業人としては、二つの力のバランスのとれた状態が必要であると認識されていて、それを支えるようにして、全社共通の教育、実務(職能)能力開発、人材育成、自己啓発促進の四つ柱で構成されている。

全社共通の教育は、TQC活動と教育を関連づけた内容になっていて、自律的な活動ができる人材育成と風土作りを目指している。その基盤に交流分析とライフスキル研修が導入されている。

TQCとは、総合的品質管理のための活動。他部署との関係性を考慮することから、組織全体の状況などを理解することにつながり、問題課題の解決への全社的な一体感の醸成や組織の強化に寄与する手法。

ライフスキル、交流分析は、そのバックアップの役割を果たしていて、これらがひとつになることで、自律的な活動が育まれる構造になっている。

ライフスキルは世界保健機構(WHO)が、健全で幸福な人生送る上で欠かせないスキルとして発表したもので、欧米ではハイスクールで学ぶのが一般的になっている。さらにスポーツをする目的にライフスキルの向上が普遍的な考えとして浸透している。交流分析はライフスキルを向上させる点で欠かせないスキルになっている。

交流分析は、もともとは精神分析家が心理的な問題を抱えた人の治療法として開発したものであるが、その中心的な技術であるPACコミュニケーションが、対人関係の円滑化、意欲増進に役立つとして、現在では多くの企業がマネジャー教育にとり入れている。

自律的な活動が生産性をあげるのは、ライフスキルの向上、つまり個人の内側にある自己効力感が自覚できるからであり、瞬発力としてのモチベーションアップではなく、継続性のあるモチベーションに大きく寄与している。逆に外側にある自己効力感は社内、その関連に限定された評価であるために限定的なため、時には不満の原因になりやすいととらえている。

階層別教育では、部長研修から新入社員教育にいたるまで、各層のニーズにマッチする内容になっている。さらに入社前教育が検討されている。

実務(職能)能力開発は、営業など前線部門と総務、経理など後方支援部門にわかれており、給与に連動した職能評価表に対応した実務教育が実施されている。
尚、同社では、成果プロセス主義を掲げているが、プロセスには教育、訓練も含まれており、結果としての成果にのみを追求していない。成果を出せるスキルを持った人材に育てるのは全社的な責任であると認識している。ある意味では一流の社会人に育て上げる意識が強い。その背景には百年企業の歴史の長所を抽出していこうとする意志が働いている。

人材育成は、目的とする成果が出せる有能な人材に育成するように、教育、職務を通じてキャリア形成を実施している。特に職務を通じての教育は、自律できる人材育成を目指す観点から一種のサークル活動のように自主的に施す風土を育むように奨励している。

また、能力アップを自律的に求める意欲を援助する目的で、自己啓発を各面にわたって促進している。

経営上、重要な地位を占め、業績を左右する管理職研修のうち部長研修では、
①自社の現況、経営方針、経営戦略の理解
②社内の言葉の再定義づけによる価値観の統一化
マネジメントスキルの向上
④業績向上システムの定着
以上を中心的なターゲットにして実施されている。

さて、以上の研修を通して注目されるのが、やはりライフスキル、交流分析である。
同社では、このような教育を実施することによって、経営に対する理解、関心が深まり、部下に対する指導力が増したと評価している。社内外を問わず人間関係の改善が顕著で、モチベーション、マーケティング・マインドが変わったなどの点をあげている。その効果は家庭にも及び、思わぬ福利厚生的な効果もあったと評価している。

今後は、一層、部課長のマネジメントスキル、事業マインドの向上を図りたいとしている。

同社はOJTが柱と考えているが、その主旨に則って、単なる部門別、階層別の知識の詰め込みではなく、それぞれの教育が、事業コンセプトを実現する因果要因のひとつと捉えて、体感、体験によって、事業の物語と物事を理解する方法を貪欲にとり入れたいとしている。(下図参照)物語の骨格である全社的な事業コンセプトは、冒頭にあげた「生涯取引」である。


2011年4月21日木曜日

大人なこどもの人になりましょう。



禁煙に失敗する人は、禁煙するとき「すべき」を考えます。あっさり辞める人はもっとシンプルで、禁煙したいと思ったから禁煙したで終わりです。
つまり禁煙に失敗する人は「そうしたい」と思っている自分に気がつかないから禁煙できないのです。

ダイエットも同じです。過剰にエネルギーを摂取せすに、運動をして太らない体質に変える。そうするのも「そうしたい」と思っている自分の欲求に忠実だからです。
それができない人は、自分の欲求に忠実でないからです。

バンジージャンプしたことありますか?
スカイダイビングはどうですか?
最初にするときってすごく怖いですよ。
でも一回やると、快感を求めて2回目からは全然違う世界に変わります。

ジェットコースターで体験されてますよね。

つまり一度も体験していない時は、想像が実際以上に拡大してしまいます。
一度もしないと、想像のまま恐怖のなかにいます。

こどもは好奇心のまま突入して、いろんな世界を突破することで、自分の世界にしてしまいます。

こどもにも2種類あります。
従順なこどもと、無邪気なこどもです。
従順なこどもは主に保護者の意見に忠実なこども。
無邪気なこどもは、本来の自分。

大人なこどもになりませんか?
本来の自分を大事にできる大人。カッコいいでしょう?
未知に突入、突破して世界を広げる体験を多くした人ほど、モチベーションをあげる力も育ちます。



2011年4月13日水曜日

夢を叶える道具

夢を実現する、自己実現する。夢から遠のいて暮らしている人が少なくありません。その背景にはなにがあるのでしょうか?

ひとつは、夢の捉え方です。随分考え違いをしている方が少なくありません。そのために生きるモチベーションを下げてしまっている方がたくさんいます。生きるモチベーションが下がれば、仕事するモチベーションも、遊ぶモチベーションも下がります。その空虚を埋めるために目先の娯楽や消費に走りますが、際限がありません。所詮はごまかしているだけですからね。

つまり、夢の問題を考えるとき、そもそも夢とはなにか?どんな効用があるのか?夢の本当を知る必要があります。
次に具体的な夢追いの技術の問題があります。メンタル面と技術、さらにどうしても立ちはだかる障害があります。

障害にもいろいろありますが、ここでいう障害とはモチベーションを下げてしまう自分でも気がつかない未処理の問題です。
夢と向かい合っている時に生じる具体的な問題は、ライフスキルがしっかり機能していれば、解決できるものです。未処理の問題とはライフスキルを機能させない問題のことです。

では、次の項目にそって進めていきましょう。

・夢とは何か
・夢に関する4つの障害
・夢は“イメージ”が肝心
・自分を幸福にする柱を知る
・夢を持てない理由、潜在意識に落とせない理由
・ネガティブを選択する癖がある原因と禁止令
・なぜ、いま夢が重要なのか
・ネガティブな潜在意識をぶち壊す
・夢を支える条件を知る
・夢を潜在意識に送り込む方法
・仕事にも、子育てにも必ず役立つ自分との約束
・夢を叶える道具


■夢とはなにか?

人は、自分が置かれた状態が過酷であるほど、夢見る力も強いようです。年齢にもよりますが、生きる意欲が強く、現状を変えたいと思うほど、夢見る力も強まります。つまり夢とは生きるエネルギーといえます。

だから実現できる、できないが問題ではなく運命を作っていく力である点に注目したほうが良さそうです。

夢を持つ意味は、「なぜ働くのか」という課題に通じるものがあります。
「働くことは、生活の糧のため」と考える人もあれば、人生の目的と融合している人もいます。

夢は仕事以上にパーソナルなものなので、自由度が高いものです。ですから働くことを拒否することはできなくても、いまのままでいいと思えば、夢を追いかけて苦労することなどしたくないというのもありなわけです。
そこで、どうしても優先順位の下位に位置づけられてしまいます。

仕事の場合は好きな仕事でなくても、生活費のために取り組みます。不平不満があっても辛抱もします。
それでは楽しくないと考える意欲的な人は、仕事にやりがいを発見しようとします。
あるいは自分がしたい仕事を探します。一番いいのは自分がしたいやりがいのある仕事につくことです。しかしそれを実際にしている人はそう多くはありません。仕事ですらそうですから、夢ともなると実現に取り組んでいる人はもっと少なくなり
ます。

仕事にしろ、夢にしろ、その原動力は価値観です。それは「生きる目的」と言い換えることができます。生きる目的がはっきりしないと、夢を描くこは困難です。そこで困ってしまう人がたくさんいます。

しかし、夢を実現することより、実現のプロセスにこそ大事があると考えてみてはどうでしょうか?仕事における目的にも同じことがいえます。
結果も大事ですが、プロセスが大事なのです。たとえば「できるまであきらめない」というのはどうでしょう?これは働き方の行動基準であり生き方の行動基準でもあります。

つまり仕事をするのも、夢を実現するのも、自身の行動基準に則って取り組むことを第一の大事にするのです。行動基準は行動するから必要になるものです。
人は行動するために身体を持っています。いくら立派なことを考えても行動しないと本当の意味で「生きた」とは言えません。

有名なベストセラー「7つの習慣」で取り上げられている生活の中心になり得る対象に、夫妻、家族、お金、仕事、所有物、遊び、友達・敵、宗教、自分が挙げられています。夢はこの中から具体的なテーマになってピックアップされます。

ですから夢がクルマを買うことでも、家を買うことでもいいのです。大事なのはそれを実現するための行動基準です。だからクルマを買うことが夢として小さいわけでもなく行動基準からぶれずに行動することができれば、より大きな夢を実現する素地が出来上がります。但し、目的と手段を間違えないようにしたいものです。
たとえばダイエットは目的にはなりません。健康に暮らすのは目的を達成するためなので手段です。

生きているという確かな実感を得るには、「フリ」をしないことがとても大事です。
人は概ねうまくいっているフリをします。問題があっても何事もないような顔をして過ごします。その上1日をなんとなく過ごしてしまうことは簡単です。

手帳が真っ黒に埋まっていたら仕事をしている気になるかも知れませんが、本当に大事なことをしているでしょうか?手帳に空白があっても、本当に重要なことを実行しているかどうかが問題なのです。

手段がどうでもいいということではありません。本当に自分がしたいことを実行するには、目的と手段を混同しないように整理して、目的に関わる時間を増やすことです。そして自身の行動基準以下の行動をしないことです。夢は自分を取り戻す装置であって、うまくいっているフリをしないで、取り組むチャンスになるものです。

行動基準の対象になるほとんどは内側の力の範囲に入るものです。人間には外側の力と内側の力があります。
外側の力とは、地域限定、期間限定の力で、財力、権力、学力、専門知識などがそうです。概ね他者の評価に委ねます。
内側の力は、他者の評価が困難なもので、愛情や行動基準など自分自身で評価します。努力の結果は他者が評価しやすいものですが、結果に到達するプロセスは余程注目していないと分りにくいものです。内側の力がライフスキルのことです。

夢の実現にライフスキルは決定的な影響を与えますが、夢への真摯な取り組みはライフスキルを決定的に大きく育みます。

もしクルマを買うことが夢であれば大金持ちの息子は容易でしょう。しかしそれでは内側の力は育ちません。プロセスに注目すれば、そういうわけにはいきません。むしろ貧しい状況で暮らして手に入れたほうが、意味があるということにもなります。クルマを買うことが夢として小さいと考えてしまうのは、その点に注目してしまうからです。

夢は大きい、小さいで測っても意味がありません。なれる最高の自分に終わりがないので、いくつになっても、夢の価値は行動基準で測るものであり、行動基準が高く設定され遵守された時に、ライフスキルが育まれるともに、夢も成長するのです。

まずは簡単な夢でいいので、実現日を定めて、取り組んでみましょう。
行動基準が定まり、身につくと、夢も大きくなるので、最初の一歩は締め切り日までに間に合うように、行動基準を遵守して取り組みましょう。


つまり夢とは

・夢は自分の幸せに気づくチャンス
・時間は有限
・じぶん力は無限
・限られた時間内で自分の力をどれだけ早く発揮するか
・100%以上の力で生きる楽しみのステージ
・夢は生きるエネルギー

時間は有限、じぶん力は無限です。限られた時間内で自分の力をどれだけ早く発揮するかが夢のテーマです。つまり夢とは100%以上の力で生きる楽しみのステージであり、生きるエネルギーそのものなのです。


■夢に関する4つの障害

・ 最初の関門 夢を描けない
・ 第二の関門 夢を追えない(本気になれない)
・ 第三の関門 技術的に分らない
・ 第四の関門 あきらめてしまう

夢に挑戦してみましょうと、呼びかけても、実際には、夢が描けない人が多いものです。追いかけている人になるとさらに減ります。口だけで取り組んでいない人が多いのです。多少なりとも夢と向かい合っている人でも、最初はやってみたものの、どう取り組んでいいのか分からずに、早々に挫折してしまっている人が圧倒的に多いのが事実です。失敗しても、失敗しても、食らいついて離れない人は少ないのです。

実際には力の差なんてちょっとしかない。頑張ったら追いつく差なのですが、それが遠く離れているように感じるのはどうでしょうか・具体的にどこでつまずいているのか、4つの大きな関門について考えてみましょう。

まず、「夢を描けない」という問題です。
夢というと現実的でないほど大きいものでないといけないと思い込んでいる人がいますが、夢に大小はありません。夢は自分だけのものなので、比較する必要はありません。
夢は理屈ではありません。自分がしたいこと、必要なことをイメージとして掲げればいいのです。この件については後の「夢とは“イメージ”」「自分を幸福にする柱」で詳しく説明します。

第二の関門は、夢を追えない(本気になれない)ことです。
夢はポジティブなものです。ところが、「夢を描けない」と関連して、どこか白々しい気になる人がたくさんいます。どこからか「お前になんかできるわけがない」と声が聴こえて来てしまうのです。この問題については、後述「夢を持てない原因を知る」「25%の人しか持てない理由」その他で説明します。

第三の関門は、なんとか夢を追う気持ちになったものの、どこからどう手をつけていいのか分からないという人がいます。この問題は「夢を潜在意識に送り込む方法」「自分との約束」で説明します。

そして第四の関門、継続ができずに「あきらめてしまう」人がいます。技術はなんとかマスターしたが、それでも継続できない、本気の続かない人がいます。この問題については「なぜ、いま夢が重要なのか」「ネガティブな潜在意識をぶち壊す」で説明します。



■夢は“イメージ”が肝心

・ 夢は考えるものではなく、カラーのイメージ
・ 意識して取り組むのではなくイメージがあることが決め手になる。
・ 考えるから取り組めなくなる
・ 潜在意識にイメージを落とし込む


「夢を描けない」という問題について考えてみましょう。夢は意識して取り組むものではありません。「こうなったらいい。こうありたい。」というようにイメージが先行するものなのです。イメージに引っ張られて、必要なすべてがついてくるのです。

ですから、色彩のないイメージというのはまだ思考とイメージの中間にある状態です。この状態にある夢はイメージがないので簡単に挫折します。つまり夢は大きさや小ささなど規模ではなく、思いそのものです。イメージがない夢は夢ではないと言っても過言ではありません。
考えるから取り組めなくなるのです。

「こうなったらいい。こうありたい。」というようにイメージが先行するということは、イメージが潜在意識にあることが必要です。夢を本気で追う人は潜在意識にあるので、追わずにいられないのです。

ところが潜在意識にない人は、夢が毎日の優先順位の下位にあり、現実的なものに上がってこないのです。能力の問題ではなく、夢を忘れてしまうのです。ですからまだ潜在意識にない人は、潜在レベルに落とし込むことが不可欠なのです。どうしてもノイズが入ってきて落とし込めない人もいます。ノイズのあることが夢実現の大きな障害なのです。
それも併せて、どのようにして落とし込むのか、その方法は後ほどの「夢を潜在意識に送り込む方法」で説明します。

また夢を描けない人には、夢の重要性を知っておく必要があります。夢は現実に反映されてこそ、その価値も輝きを増します。やる気になるには、夢実現に向かうことが現実にどのように影響するのか知っておいたほうがよく、持続力になります。


■自分を幸福にする柱を知る

夢を描けない人の場合、自分を幸福にする柱を知る
・自分 どんな自分になりたいのか
・仕事 どのように社会から認められたいか
・家庭 どんな家庭を作りたいか
・夫妻 どんな夫婦になりたいのか
・教養 どんな教養を身につけたいか
・財産 将来、持っていたいお金は
・趣味 将来、どんな趣味を持っていたいか
・友達 どんな友達、どんな関係を作りたいのか
・健康 健康状態はどうありたいか

このように現実の暮らしには、生きがいになるような大きな柱があります。これらはを自分支えている柱といえます。それぞれの角度から、自分がどうしたいのかをはっきりするとイメージも描きやすくなります。それぞれどうなりたいのか、自分に聞いてみることです。
その回答のなかから欲求の強いものをどうしても達成したい夢として、そのイメージを潜在レベルに落とし込んではでうでしょう。実現すると夢は現実の暮らしに反映されます。


■夢を持てない理由、潜在意識に落とせない理由を知る

一般に、夢が描けないからと言っても、夢がないわけではありません。ただ実現する可能性を自分でも感じられないので、放置してしまうのです。その代わりに、本当の夢の代理となるもので満足しようとする人が多いのです。しかしこのやり方ではいくら代理品を手にしても満足できません。

それでは次に夢を持てない原因、潜在意識に落とせない原因について説明します。

夢を持てない原因を知る
・ アンビバレンス
・ ひとつの問題にポジティブとネガティブが同居、引き裂かれた自分
・ ネガティブを選択する癖がある
・ 禁止令に拘束されている
・ 「お前なんかにできるはずがない」
・ イメージできない

夢を描けない原因は「アンビバレンス」にあると言って過言ではありません。
アンビバレンスとは、ある対象に対して、相反する感情を同時に持ったり、相反する態度を同時に示したり、率直でない心理状態になることです。

行きたいけれど、行きたくない。
食べたいけれど、食べたくない。
遊びたいが、遊びたくない。
知って欲しいが、知られたくない。
愛したいが、愛せない。

このように、ポジティブとネガティブ、二つの感情が同居し、一方が(とりわけ「望ましくない」と思い込んだ面)が無意識下に抑圧され、それがその人の行動に様々な影響を与えます。この状態が昂じると、葛藤状態に陥り、神経症の原因となるだけでなく、さらに最近増加の一途にあるパーソナリティ障害に発展することもあります。

「アンビバレンス」の状態に陥ることは誰にもありますが、物事の解決に向けて選択、決断に向かいます、しかし過去に傷ついた体験などがあると選択に進めず停滞、混乱する人が増加の傾向にあります。

ほとんどの場合、真の欲求であるポジティブ面が抑圧され、ネガティブな面が表面にでてきます。この背景には幼いときに、親、保護者から受けた「禁止令」が働いていて、自分の真の欲求に率直に従えなくなっているのです。さらにその背景には自己否定感、他者否定感の構えがあるため、ネガティブな面を後押しします。

禁止令とは、以下のようなものです。

禁止令のサンプル
・ お前は身体が弱い。働いてはいけない
・ お前は頭が悪い。勉強してはいけない
・ お前が男であることに落胆した。男らしく振舞うな
・ 人は働くために生まれた。楽しんではいけない
・ お前には取柄がない。自分を大事な人間だと思うな
・ 泣く子は嫌いだ。自然な感情を表してはいけない
・ なにもするな。世の中は危険がいっぱいだ。
・ 異性は信用できない。愛情を求めてはいけない。

禁止令は、次のような簡単な言葉になって人の心にしみこんでいるのです。

禁止令を後押しする言葉の例
・ (母親から)のろま
・ (父親から)不器用
・ (祖母から)やせっぽち
・ (姉から)口下手
・ (兄から)泣き虫
・(幼稚園の先生から)甘えん坊
・(小学校の先生から)音痴

禁止令によって、「行きたいけれど、行きたくない。行ったところで、私ににはいいことがない。」「やりたいけれどやりたくない、どうせ失敗する。」「愛したいが愛せない。どうせ私は裏切られる」というように考える癖がついているのです。

これでは意思決定ができなくなります。それがいい場合もありますが、デメリットになる場合の方が多いようです。禁止令が働いていてネガティブな面を選択する癖があるからです。さらに禁止令は人間関係の基本的な構えにも影響しています。

人間関係の構えは以下のように4つありますが、この内、否定のないポジティブなものはひとつしかありません。「自己肯定、他者肯定の自分はOK、あなたもOK」だけです。つまり大雑把ですが、1/4、25%の人しか夢に挑戦できないという計算です。

ネガティブを選択する癖がある原因(禁止令)
25%の人しか持てない理由
・ 人間関係の構えが語る夢を描く力
・ 自分はOK、あなたもOK
・ 自分はOK、あなたはNO
・ 自分はNO、あなたはOK
・ 自分はNO、あなたもNO

「あなたはNO」は、「自分はNO」の裏返しなので、実際には自分を否定。つまり自分を否定していない人は1/4しかいないことになります。

このような問題への対処も含めて、「なぜ、いま夢が重要なのか」に、その答えがあります。

■なぜ、いま夢が重要なのか

・ 75%が時代の波に飲み込まれ流される可能性。
・ 思った時がリスタートの時
・ 変わる時代に最高の形で適応できる自分を作る
・ ネガティブな潜在意識が自分を阻む
・ 夢は「なれる最高の自分」になるために不可欠
・ 夢を実現するプロセスに最高の自分を作る突破口がある
・ ネガティブな潜在意識VSポジティブな潜在意識

夢を描けない、本気で追えないということは、75%の人が時代の波に飲み込まれ流されてしまう可能性のあることを意味します。折しも激動の時代を迎えて、企業にとって、個人にとっても必要なのは、時代の荒波を乗り越えて、辿りつきたい場所に着く力です。

しかし自分でも認識していないネガティブな潜在意識が自分を阻みます。夢の実現は「なれる最高の自分になる」という真の働きがいにつながっていて、ネガティブな潜在意識をぶち壊すことで実現できます。

またそのプロセスは、仕事、子育て、家庭、教養、財産、趣味、健康など、自分の幸福に欠かせない人生の大事な6つの柱に良い影響を与えます。

夢にはネガティブな潜在意識をぶち壊す力があるのです。夢は潜在意識に送り込まないと達成できないという決定的な条件が、捕えどころのない潜在意識を書き換えるチャンスになります。しかも夢には実現に向かうことで、自然に夢を育てる力があります。最初は小さな夢でも、達成することでドンドン夢は育ってくれるのです。

ネガティブな潜在意識をぶち壊す
・ 夢は潜在意識に送り込まないと達成できないという決定的な条件がある。
・ 夢を潜在意識に送り込んで、ネガティブな潜在意識をポジティブなものに書き換える
・ 夢に大小は関係ない、小さくても夢の実現を重ねて潜在意識を書き換えることが重要
・ 夢には、自然に夢を育てる力がある。

夢を実現するには、心構えと技術が必要です。夢を支える条件と方法を知っておきましょう。夢を支える条件を知っておいてください。それは次の6つに絞り込まれます。次の6つは自己否定感に向かっていく鎧、兜の役割を果たします。さらに期限までにやり遂げる力になります。

夢を本気で追えない人の場合、夢を支える条件を知ることが大切です。

・ 情熱   燃え上がるポジティブな心
・ 勇気   弱い心に立ち向かうこと
・ 誠実   誰にも嘘をつかない
・ 継続   あきらめないこと
・ 想像力  理屈ではなく、イメージできる力
・ 友情   ひとりでは限界がある

なんといっても最大の障害は、禁止令に裏づけされたアンビバレンスです。
「行きたいけれど、行きたくない。」から、行きたくないを除去するのです。
「食べたいけれど、食べたくない。」から、食べたくないを除去するのです。
「遊びたいが、遊びたくない。」から遊びたくないを除去するのです。
「知って欲しいが、知られたくない。」から知られたくないを除去するのです。
「愛したいが、愛せない。」から愛せないを除去するのです。
「ポジティブ、ネガティブ。」からネガティブを除去するのです。

決して簡単な作業ではありませんが、夢を潜在イメージに落とし込む体験を通じて、ポジティブな自分を潜在イメージに落とし込むのです。


■夢を潜在意識に送り込む方法

夢を潜在意識に送り込む方法
・ 夢ノートを持つ。毎日、何度も確認する。
・ 緊急×大切のマトリクスを頭に叩き込む
・ 緊急で大切なこと→実行しないとマズイ
・ 緊急だが大切でない→因果関係を考慮して適正判断
・ 緊急でないが、大切なこと→必ず実行する
・ 緊急でも、大切でもないこと→しない
・ 必ず手帳を使う

夢ノートとは、言葉そのままです。ノートの一ページに実現したい夢を書き込むだけです。夢だけでなく、どんな人になりたいかも書き込みます。
たとえば「できるまであきらめない人になる」というように自分の行動基準を書き込みます。つまり男前カードの基本です。


夢ノートに貼り付けた夢カード、男前カードを毎日何度も繰り返し確認します。

さて、夢を実現するには、時間を多く投入することです。サラリーマンなら仕事と家庭にほとんどを使って、夢に向き合う時間はとれません。大人なら忙しいのが正常でなので、なかなか時間を思うように使えません。そこで無駄な時間の削減が大切になります。

そのポイントは次の2点です。

・緊急でないが、大切なことをスケジュールに組み込み手帳に書き込みます。
・緊急でも、大切でもないことをやめて時間を生み出す

時間を捻出して、夢を潜在意識に送り込む方法は、たったこれだけです。
緊急でないが、大切なもの・・・・・夢の立場ですが、緊急でないために、いつの間にか忘れてしまうのです。
夢ノートに夢を書いて(あるいはカードを貼り付ける)、毎日、毎日、何度も読み返す。しかもスケジュールにも入っている。自分の行動基準も毎日目を通す。これだけでも手抜きするとできなくなります。手抜きするならどうぞして下さい。以前は気にしなかったことが、気になり出します。夢を放置していることに罪悪感を感じるようになったら、罪悪感の分だけ、自分を大事にしだしたというこよです。

最後に、仕事にも、子育てにも必ず役立つ自分との約束をきっちりするようにしましょう。

仕事にも、子育てにも必ず役立つ自分との約束
・ 毎日必ず夢ノートでイメージを潜在意識に送る
・ 夢達成の期限を定める
・ 自分の行動基準を約束する
・ (例)できるまであきらめない(人になる)
・ (例)いまこの瞬間に集中する(人になる)
・ 手帳に夢達成の期限から逆算したスケジュールを組んで書き込む
・ 日記に行動基準が守れたか反省を書く

夢に向かってこうどうすることがどれだけのプラスを自分に送り込んでくれるかを理解したら、安易な娯楽に手を出したくないと思うでしょう。その姿と意識は、子育てや家庭作りのさらに大きなプラスになって貢献します。ぜひ夢ノートに記入して遵守する行動基準は、情熱、勇気、誠実、継続、想像力、友情をスパイスにして設定してください。夢見る力を取りもどす。夢こそ再生の切り札です。


■本気で夢見る力を持てない理由

夢に本気で取り組めない最大の理由は、イメージがないのに、意志だけで取り組もうとするからです。逆なのです。イメージがあるから意志を機能させることができるのです。

イメージが湧かないのは、潜在意識のレベルでネガティブなイメージが起こってポジティブなイメージを描く自分を笑うかのように駆逐するからです。
「おまえにできるわけがない」という声が聴こえてくるかも知れません。まるで悪魔に支配されているような状態です。

では、どうして「おまえにできるわけがない」という声が聴こえてくるのでしょうか?その理由を説明していきましょう。

その最大の原因が「アンビバレンス」です。
アンビバレンスとは、全く反対の考えを同時に持ってしまうことです。

遊びたいが、遊びたくない。食べたいけれど食べたくない。行きたいけれど、行きたくない。愛したいけど愛せない。まさに自分を引き裂いたような状態です。

なぜすっきりと、遊びたい。遊びたくない。食べたい。食べたくない。とならないのでしょうか?そこには禁止令が働いている可能性があります。

禁止令とは、「お前は身体が強くない、だから運動をするべきではない。」「お前は賢くない、だから頭を使うような仕事をしてはいけない」というようなものです。
欲求に禁止令を出しているのは、概ね幼児期に出した親、保護者のメッセージです。無意識の潜在レベルで、この禁止令が自分の欲求とは反対のメッセージになっていて、自分の障害になっているのです。
だから夢を実現する上で重要な潜在レベルでのイメージができなまま、意識で立ち向かおうとするので、苦しいのです。

「お前は休んではいけない。休まずに働き続けなさい。」という禁止令が働いていると、「遊びたい。遊びたくない。」という自分の真の欲求と禁止令に抑圧されたアンビバレンスな状態になります。

自分の真の欲求と禁止令に引き裂かれたとき、どうして禁止令を優先してしまうのでしょうか?
自己否定、または他者否定というネガティブな構えが潜んでいるからです。人間関係の基本的な構えは4つしかないので、大雑把に言うと「否定」のない確率は1/4でしかありません。つまり75%の人が夢に向かっていけないのです。

あなたは夢を追える25%に属しているのか、あるいは追えない75%に属しているのか、それを探っていきましょう。
さらに夢を追うことはできても実現できるのか、実現できないのか、それは別の問題、つまり技術の問題があります。
しかし舞台に立たない限り、実際にはイメージすらないまま、いくら技術の修得に努力しても夢は実現できないのです。


この問題を夢を追いかけることで、逆に解決するのです。

夢の実現にライフスキルは決定的な影響を与えますが、夢への真摯な取り組みはライフスキルを決定的に大きく育みます。
ライフスキルがタフで機能している程、夢の実現は容易ですが、残念な場合は、夢の実現を通して鍛えればいいのす。
ジムでバーベルを持ち上げている姿をイメージしてみらうと理解しやすいと思います。
全く同じ理屈です。肉体改造と精神改造の違いだけです。

肉体改造に取り組んだ経験がある方なら、スーッと飲み込めると思いますが、限界と思ったレベルを一度超えると、後は苦もなくできてしまいます。

■夢を叶える道具

夢を達成できない人は、まず夢に関わる時間が少ないことははっきりしています。

でも、炊事、洗濯、掃除など、したくはないけどしないわけにはいきませんよね。
特に結婚して主婦になった方は大変。
共稼ぎはお金のためだけでなく、社会と関わっていたい欲求を満たす役割をしてますしね。

時間管理、スケジュール管理は命綱です。
いまはiPhoneを中心に強力な味方になるツールがたくさん出回っています。それを使わない手はありません。


iPhoneを手にしていたなら、Evernoteをダウンドードしましょう。


いまではすっかりビジネスマンの定番になったEvernoteの情報は検索をかけるといくらでも出てきます。


Evernoteをダウンロードしたらノートブックを作ります。ノートブックとは、パソコンで言うフォルダのことです。

そこで、自分の場合、Evernoteには、5つのノートブック、パソコンには5つのフォルダを作ります。共にネーミングは次の5つです。

これなに?
いつかする
次にする
いま、やっている
終わった


という5つのステップを5つのノートブック、フォルダにします。


なにか新しい用件が入ってきたら、まず「 これなに?」に放り込みます。仕事とか、プライベートか。分類しません。全部入れてしまいます。

次に「 これなに?」の中味を見ます。

すぐみできること、できないことがあります。その基準は長くて5分。自分の場合は3分です。それ以上かかるものは、「いつかする」に入れます。

このときにいささか注意が必要です。
たとえば電話申込手続きがあるとします。個人なら世話ありませんが、法人なら少し面倒です。登記簿謄本とか、法人を証明する書類が必要です。これは法務局に行って取ってこないといけないので、電気屋さんだけでは片付きません。つまりひとつのことを片付けるのに、いくつもの用件が発生する場合があります。

このような場合「プロジェクト」として扱います。そこで、一旦、ノートに書き出して分解整理します。
このとき使うのは紙のノートが便利です。これがまだ行っていない予定を書き込むスケジュール帳です。


そのノートに分解したことを全部書き出して、スタート日と完了したい日を書き込みます。

こんな具合です。
110502_0507 スケジュール立案
これは 2011年5月2日から5月7日までに スケジュール立案を終わらせるという意味のノートをEvernoteに作り、「次にする」に保存します。「次にする」に保存したノートを一覧で見るとノート名でなにをいつ開始するのか分かるので、”しないといけないストレス”から解放されます。 予定が立たない場合は「いつかする」に入れておきます。


スタート期日になると、「いましている」の移動します。終了日を確認して作業に入ります。
プロジェクトでも、単一の作業でも「いましている」にあるものは同じです。それぞれを期日までにやり遂げます。いつ。どれだけの時間をかけて取り組むか、スケジュール帳で組み立てて書き込んだ後にiPhoneのカレンダーで管理すると一段と気持ちが楽になります。Evernote→スケジュール帳→iPhoneカレンダー(またはグーグルカレンダー)
同じことを3つのツールでするように感じるかも知れませんが、やってみると分かると思いますが、そんなことはありません。

Evernoteはすべての情報の集積地です。それはずべての始まりで終わりになる場所です。
Evernoteでは大雑把な時系列で管理していますが、むしろ内容そのものが記録されています。大雑把な予定を具体的な予定に置き換える作業をする場所がスケジュール帳です。その結果を正式に自分と約束するのがiPhoneカレンダー(またはグーグルカレンダー)です。この約束は他人と約束するのと同じ重みがあります。

その実行のあり方をマネジメントするのが、夢ノートに書いてある自分の行動基準です。

私の夢ノートをご紹介するとこんなことが書いてあります。

●自分と周囲の人を尊重し励ます


● プロセスに注目する


● 決めたことは責任をとる


● できるまでやる 


● いまこの瞬間に集中する 


● 理想と現実の差をうめる目標を選ぶ
 

● 感情的な行動をしない 

これを私はゴールデンルールと呼び、自分のスタンダードにしています。
夢を実現するには、ある程度はストイックであることは欠かせないので、無理をしてでもスタンダードにこだわってiPhoneカレンダー(またはグーグルカレンダー)をこなしていきます。そうして自分を鍛えているわけです。

夢ノートは一日に何度も見るし、使う期間は永年というわけで、お気に入りの手帳を使っています。手帳としては、少々高価ですが、モレスキンを愛用しています。


それにしても思うようにならないのが浮世の常。その反省をシステムノートに書き残します。つまりスケジュール帳はベストな予定を作るために計算をする道具ですが、システムノートは、実際に行った一日の行程と行動基準が守れたか、その記録と対策を含めた反省を残します。


たとえば「 いまこの瞬間に集中する 」は実行できたか、できなかった理由は?その理由にどう対処するか?を整理して寝床につきます。

翌朝には、もう一度確認して、夢ノートに書いてある「夢」と「行動基準」を確認して、一日を始めます。

以前も書きましたが、ツールは以下の通りです。これにEvernoteが加わるだけです。

1)夢ノート モレスキン 
 実現したい夢とその期限、ゴールデンルール(行動基準)、
 アイデア、ブログ&メルマガ・ネタ、
2)スケジュールノート スケジュールプラン、ひとり会議
3)Googleカレンダー(iPhone、iPad、MacBook同期)
4)Google Task タスク管理 GoTask (iPhone、iPad、MacBook同期)
5)システムノート 実行の記録、反省、保険証、マネー管理記録など、必要なものをまとめてある。
6)メモ帳 思いついたこと、その時々のメモをすぐに着込みます。(下の写真)


実際やっていただくと、すごく簡単で、 iPhoneさえあれば、カレンダーも、Evernoteも見れるので、携行するのはiPhone、夢ノート、メモ帳だけです。ポケットにすべてが集まっている状態になります。ストレスフリーにして、夢と向き合う時間を増やして、夢が叶うように行動する。

心はいつもすっきりとストレスフリー。。。。夢を追う心構えを大切にしたいものです。
是非、お試しください。

それでは、次に自分を拘束して、自己実現の障害になっているアンビバレンスの問題、運命脚本について説明していきましょう。

2011年3月28日月曜日

セルフマネジメントでモチベーションアップ

自分のセルフマネジメント・ツールと用途をご紹介します。

段取りは、次のように紙とiPhoneが中心です。

1)夢ノート モレスキン 
 実現したい夢とその期限、ゴールデンルール(行動基準)、
 アイデア、ブログ&メルマガ・ネタ、
2)スケジュールノート スケジュールプラン、ひとり会議
3)GoogleカレンダーiPhone、iPad、MacBook同期)
4)Google Task タスク管理 GoTask (iPhone、iPad、MacBook同期)
5)システムノート 実行の記録、反省、保険証、マネー管理記録など、必要なものをまとめてある。
6)メモ帳 その時々のメモをすぐに着込めるように。



実行段階では、クラウドをコアに、作業によってMacBookとiPadを中心に、PC(Dell)を使い分けしています。

Evernoteが司令塔&仕上がり格納庫の役割を果たしています。

Evernote 仕事はじめ仕事結果と情報を一元化 最終格納場所
     親タグ、子タグで管理、
     対象分野ごとの情報まとめ(ノート兼用)
     仕事進行タグを次のように設定しています。

Evernoteには、ノートブックとノートがあります。フォルダ、ファイルに該当します。
ノートブックには、以下の名前をつけて、時系列で整理します。

1)これなに
2)いつかやる
3)次にやる
4)いまやっている
5)終わった

こうすると「いまやっている」に集中できます。見直しは毎週土曜日にしています。
併せて、スケジュール帳でプランニングします。スケジュール帳はいくら変更してもOKなので、汚くなっていきます。
頭をすっきりさせる作業ですので、気にせずにどんどん書き込みます。

その結果をグーグルカレンダーに入力して一元管理します。
「4)いまやっている」など時系列にした案件は、グーグルカレンダーを通して
iPhone、iPad、MacBookで同期しておきますので、いつでもどこでも同じデータが管理できます。

Evernoteも同じように同期していますので、すべてがiPhone上でリアルタイムでマネジメントできます。
開始時間が決まっていないことは、グーグルカレンダーのタスクに書き込み、iPhoneアプリToodledoでタスク管理しています。

こうすると、メモ帳iPhoneさえあると、すべてマネジメントできる状態になります。

作業は、EvernoteからMacBookまたDellのラップトップに落とし込んで作業します。
作業の内容でMacBookまたDellを使い分けしています。
細かい作業が多いMacBookは32インチ薄型テレビと接続して大画面で作業しています。

EvernoteMacBook&Dellに落とし込んでする作業は、ほとんど次の2点になるので頭スッキリ、取り掛かるまでの時間も時短で来ます。 

3)次にやる マインドマップ(スケッチブックを使う場合もある)
4)いまやっている 

結果は、Evernoteに戻しておきます。Evernoteでは差分の管理も出来るので重宝します。Evernoteはクラウドサービスなので、世界中のどこでも、いつでも、MacBookまたDellのどちらでも継続して作業できます。



この記事は、近日中に加筆して更新します。

2011年3月10日木曜日

5種類の暮らしのレベル。あなたはどのレベル?

私たちが、目標に向かってチャレンジするとき、5つの段階を上っていって、「よし、やるぞ」と強く、深くコミットメントしたとき、本気で向かっていきます。つまり、自分のモチベーションをアップする手順です。

その5つの階段とは、
・ステップ1.「なにも考えていない」レベル
・ステップ2.「どうしょうかな」のレベル
・ステップ3.「達成したい」のレベル
・ステップ4.「達成するぞ」のレベル
・ステップ5.「達成できそうだ(次、いくぞ)」のレベル

熱しやすく冷めやすい、感情的になりやすい人ほど低いステップで発進してしまいます。考えたらいいというものではありませんが、低いステップで暮らすことが日常化していることが気がかりです。

貧富の差が大きいといいますが、それ以上に大事なのが暮らし方のレベルなのです。
つまり5種類の人がいるというわけです。

・【レベル1】「なにも考えていない」レベルで暮らしている人
・【レベル2】「どうしょうかな」のレベルで暮らしている人
・【レベル3】「達成したい」のレベルで暮らしている人
・【レベル4】「達成するぞ」のレベルで暮らしている人
・【レベル5】「達成できそうだ(次、いくぞ)」のレベルで暮らしている人

で、このうち、一番カッコいい人は、【レベル5】の人です。



しかし、一番多いのは、【レベル2】の人です。明確なビジョンがなく、迷い続けている人。その曖昧さを埋めるために、どうでもいい情報に喰らいつき、消費活動に精を出す。肝心のことはいつの間にか忘れている。

見かけが意欲的な【レベル3】も要注意。取っつきは早いけれど、あきらめも早い。
あきらめが早いのは、「どうしたらいいか」に深く向かいあっていないからです。

成功するには、結果から逆算して、プロセスをプランして、取りかかるが常識。しかもプロセスでPLAN→DO→CHECK→ACTIONを怠らないことが基本条件。

【レベル3】の人は「したい」「したい」だけの感情的な行動に終始して、どうにもならずにあきらめる。【レベル4】の人も同じです。この種の人の危険は意識はやる気満々、でもやっていることが理に適っていない点です。

少なくとも道筋が見えるところまで、掘り下げて取り組む習慣を身につけたい。その状態が「走りながら考えろ」なのです。

2011年3月5日土曜日

責任を果たしたい人、逃げたい人

 「責任」とのつきあい方は、人それぞれです。なにより責任の解釈が人によって違います。責任あるポスト、仕事につくと「おめでとう」と声をかけられ、お祝いすることもあります。

ところが「責任をとる」局面に立つと逃げ出したくなる場合があります。日本には、昔から「切腹」という責任の取り方があって、ネガティブな印象があるのかも知れません。罰を受けることと責任をとることは同じなのでしょうか。

少し見方を変えると、人には責任をとる「権利」があります。能動的な解釈に立てば責任者になった喜びに通じます。しかし責任を放棄する権利があるかというと、そうもいきません。その後始末を誰かが引き受けないとならないからです。

 「責任と失敗」とどう向き合えばいいのでしょうか?
ポジティブに言えば「責任は果たしたい」、ネガティブに言うと「失敗は避けたい」
どちらも同じ意味だけど、心のありようはかなり違います。さらに、ありようをどれだけ変えても、ペナルティ、罰則が不安をもたらします。謝って済むペナルティもあれば、社会の表舞台から退場することもあります。

結局、責任を引き受けるとは、心の強さを鍛えることにつきると言えます。心はどうすれば鍛えることができるのでしょうか?身体を鍛えるように少し無理めを反復すれば可能でしょうか。

 努力しても身体能力には限界がありますが、心は身体以上に鍛えることができます。具体的にいうと感情をコントロールする力を強化することです。心を鍛える目的は我慢する力を高めることではありません。行動する力をアゲるためです。

行動が成果を果たすのは、現状を変えるからです。いくら考えても考えるだけでは現状は変わりません。そこで重要なことがあります。変えられることと、変えられないことがある現実を受容しておくことです。

もし、なんでも努力すれば変えられると思っていたら、自身がすり切れるまで努力する危険があります。

頑張れば変えられると思いがちですが、必ずしもそうはいかない。そうはいかないと決めつけたら頑張ることをやめてしまう人もいますが、それも間違い。要するに感情の扱い方次第なのです。変えようとするときに、感情は邪魔になるだけです。

変える、あるいは影響を与えるには自分の行動を変えるしかありません。結果を変えるには行動を変えるしかないのです。感情を高めた気合だけでは、できないことの方が断然多いのです。

頑張って疲労するのは判断を感情に預けてしまうからです。感情的な行動に走って台無しにしてしまう危険は感情世界に浸かってしまうからです。感情に浸からないために「限界」を知ることが重要なのです。限界を知ることは、あきらるのではなく、覚悟することです。

 分かっていないことが多いから、あるいは考えても、考えても、それでも分からないことだらけだから、論理的に考える大切さが浮かんできます。
 分かっていることを知って土台にして、ここから先は分らないから、やってみるしかないと手を打つのです。

 これが「なにがなんだか分らないけれど、やるしかない」という状態になったとき、どうしていいのか分からなくなり、やる気のあるポーズだけを作って責任から逃げようとするのです。どこまで知っていて、どこまでできるのか、それが分からないから不安になります。

 不安になるから覚悟が出来ないスパイラルに陥り、モチベーションはどんどん下がる一方で、逃げ出したくなるのです。

しかし、ここまでは分る、ここまでは出来ると認識していくと、分らない部分がはっきりします。覚悟するから、打つ手を考えることができるます。頑張るだけでは届かない「打つ手」を考えるキッカケになります。なぜするのか、どうすればできるのかを合理的に重ねていくことができるのです。

これが突破口になります。一歩、一歩、ゆっくりとPDCAを繰り返せばいいのです。それでいいのだと分ったとき、モチベーションは上がってきます。そして好ましい成果を多少でも感じられたとき、責任を引き受けたい欲求が高まります