2012年8月31日金曜日

分かっているのにできないときに





完全ではなくても自分なりに真面目に努力をして来たと考えている多くの人は、目標を持って努力することを継続した方がいい。いやな上司がいたとしても我慢して取り組みべきだと考えていると思います。自分の人間力アップになるのだから、継続したほうがいいと、そこまで分かっていても、出来ないのはどうしてだと悩んでいると思います。

分かっていてもできない自分はダメな人間なのか、こんな調子でこの先どうなるのだろうかと不安になったりもしていることでしょう。もっと努力をするんだと言うと、落胆してしまう人も多いと思います。

結論を言えば、まだまだ努力が足りないのです。その証拠に習慣になっていない。悩んでいるというのはそういうことです。知ってはいても出来ていないのだから、出来るまで続けるしかないのです。

習慣になっていたら、いちいち決心することがないのです。悩む人はいちいちエンジンをかけないと動かない。だから疲れます。

習慣化が遅れる理由を考えてみましょう。
仕事するのは生活のためなので受け身。当然、能動的にかかわっていけません。その分いやなことがあると被害者意識が生まれてしまいます。損をしている気分になるので、起業を考えることもありますが、ナニをしていいのか、いまひとつはっきりしません。逆にはっきりしない分、なんでも出来そうでチャンスは無限のように感じます。

確かに可能性は無限ですが、起業するには、やりたいことのために、その他のできることを捨てないと集中できません。そうすると不安になり、余計にできることを考え、なにしていいのか分からなくなります。モチベーションは高いのか、低いのか、自分でさえ分からない状態です。

こうして考える時間が続き、習慣化が遅れます。休息に対する考え違いも影響していることでしょう。

考えるのではなく、行動するしかないのです。
こうして停滞する人と、前に進む人に分かれます。
自分の選択しかありません。

ネガティブな感情に包まれて停滞を続けたいのか、ポジティブな感情を呼び出し前に進むのか。その差を分けているのも、日頃からの感情の呼び出し方の習慣です。

どんな些細なことにも感情の呼び出し方があります。人はみんな日頃からトレーニングしているのです。

2012年8月30日木曜日

目標にも、ポジティブな目標とネガティブな目標がある




ダイエットする目標が楽しくないという人がいて、一方、病院でのリハビリは地味ですが楽しいという人がいるのはどうでしょう。

ダイエットには「してはいけない」というネガティブな条件があります。症状にもよりますが、リハビリには「いまよりよくなる」というポジティブな期待が多くあります。この違いが楽しさを分けています。

つまり目標には「ポジティブな目標」と「ネガティブな目標」があります。ですからダイエットでも、リハビリでも本人の思い方次第で、ダイエットが楽しいという人もいれば、楽しくないという人もいます。リハビリにも同じことがいえます。
やせなければいけない、食べてはいけない、運動しなくてはいけないでは気が重くなり、意欲はなくなります。
数値だけの無機質な目標も、「あの人に褒められたいのでやせたい」というように得たい感情を含んだポジティブな目標になれば意欲は強くなります。

たとえばジムで「私5k減量しようとしているの」「あら、私もそうなのよ。」「大変でしょう」「食べないように頑張ってるの」というようなやり取りを聞いていると同じように目標にチャレンジしていると見えます。

「楽天に出店してるんだけど、なかなかうまくいかないよ」「うちも同じだよ」実は全然違う二人ということはよくある話です。このように仕事でも同じことがいえます。「成長しなければいけない」と「成長したい」では全然違います。「目標を達成しなければいけない」と「達成したい」では全然違います。

しかし、実際には全然違う両者が同じような表現をするので、表現だけを見ていると同じ仲間のように見えてしまいます。 同じだと思えても実際には違う両者、目標の質も意欲も違いますが、それを決定づけているのは、なにをするかではなく、自分がどうありたいのかで決まります。

「やらされている」「やっている」「やりたい」このように自分がどうあるのかで、意欲もスライドしています。「生活のためにやらされている」「生涯のキャリアのためにやっている」「ライフワークとしてやりたい」というように、自分自身の在り方は自分の生き方にシンクロするのです。

自分の場合だと、自分がどうありたいのかを決めた上で、目標を設定するとき、得たい感情を明確にします。たとえば「ライフワークのひとつしてやりたい、そしてやってよかったという感動を味わいたい」というようにポジティブなものにします。「言われるから仕方がない、つきあいでやるか」というようなものではしないほうがいいのです。

その上でポジティブな目標になるように状況を整備します。そのとき重要なのは、自分の目的を叶える目標であることです。会社などにいると先の例のように取引会社からの依頼で始まる仕事があります。その場合、取引会社の期待が目標になることが殆どです。

もし、そのままスタートしたら、目的がなく目標だけあるというようなことになり、頓挫する危険があります。ネガティブになり出したら、とことんネガティブな空気が蔓延する可能性もあります。

それを防ぐには自分の目的を叶える目標にしておくことが肝心で、そのようにならない場合には最初からやるべきではないのです。曖昧なままにやると自分あるいはチームをダメにしてその再建に時間がかかるからです。

「ポジティブな目標」と「ネガティブな目標」があるので、見極めましょう。
自分の在り方を認識しましょう。
その上で「何のためにやるのか」を明確にして、自分の目的を叶える目標にしていきましょう。どうしてもそのようにならない場合はしない。ポジティブでない時間を過ごすことは死んだも同じです。

「人生の悲劇とは、生きているうちから、その人聞の内側で死んでいく部分があるということだ。」。。。。。。フランスの神学者、アルベルト・シュヴァイツァー(Albert Schweitzer)の言葉です。