2013年5月28日火曜日

仕事の目的





働く目的は、なぜ働くのか、その答えであり理由です。
仕事の目的は、その仕事で、なにをするのか、仕事そのものが持っている目的です。

しばしば道具が使う人によって、機能も目的も変わるように、働く目的によって仕事の目的もしばしば変化します。
ですから、働く目的で、仕事の意味は変わるので、働く目的を開眼すると、仕事の意味も変わります。

「セールスの仕事はいやだな」と考えていた人が。働く目的が変わると、セールスの意味も変わります。そこから俄然やる気が強くなり別人のようになることがあります。

働く目的が変わっているにもかかわらず、仕事の目的が変わらない・・・・時代の空気、新興国の追い上げ・・・変化し続ける一方で、いま多くの人も組織もその狭間でやる気を見つけ出すことに苦慮しています。自分のモチベーションを高めるスキルは、子育てのスキルにも通じています。部下を持つ場合も、顧客と向かい合う場合にも通じる道です。道というからには、ゴールがあり、プロセスがあります。

組織に従属していると組織のゴールがはっきりしているので、しばしば自由がないと思う場面に遭遇します。しかしプロセスには>クリエイティブな機会があり、その仕事をすることで何をしたいのか、主体性を発揮しながらゴールに到達することができます。そのエネルギーになるのが働く目的である場合がしばしばあります。
人間は自分のためよりも、人のために働くほうがよりやる気が出るものです。

裏を返せば、厳しい条件を乗り越えてきた人ほど、働く目的がより大きな世界に貢献したいと考える傾向があります。お金や欲では乗り越えられないレベルに対峙したとき、それを支えにする以外になかったと言えます。

ですから同じものを売っていても、人によって提案力が変わってしまいます。それは人によって成功の基準が違うことを意味しています。
なんでもいいから売ったらいいんだと考える人もいれば、お客さまが喜んでくれないと満足できないという人もいます。


人は変わり続けるものです。変わることが悪いわけではありません。成長するときもあれば、逆に退化するときもあります。合わせて働く目的、仕事の目的も変わるかも知れません。いずれにしても、その時点、時点ではっきりしておくことは自分自身への励ましになります。

成功していると見える人から、「心配だらけでストレスにさらされ夜も眠れない」と
いう相談を受けます。
組織に従属している場合、組織の定義があります。しかし個人の成功の定義を決定するのは自分自身です。成功の定義は目的であり、ゴールになります。




2013年5月27日月曜日

ボブ・ディランが教えてくれた「働く目的」


敬服するに値する人というのは、世界のリーダーとか、そういう人たちのことかな?誰だろう?
本当は敬服する人たちは多くいる。
たとえば、LAのガソリンスタンドで働いている男だ-----年をとった人だ。
その人には心から敬服する。
僕の車のキャブレータ-を修理してくれたんだ。
                          ボブ・ディラン 
誠実な仕事は、どんな職業にもあります。ミシュランの星の数が絶対でないように、矛盾のない仕事をしている人は目立たないところに沢山います。考えと行動が違うというのも矛盾のひとつであるように相反するものを抱えた仕事はたくさんあります。それを解決するのはひとりひとりの手の中にあります。
■働く目的
働く最大の目的は、お金でしょう。お金は、男女、年齢、既婚を問わず、働くエネルギーになります。お金、自分の欲のために働くことは悪いことではありません。

安い給料で働いているフリーターの独身女性は、人の役に立つ仕事がしたいとよくいいます。自分のことで精一杯にはずなのに、なぜでしょう?つながりが欲しい、あなたが必要だと言われたらうれしいからです。実際には人の役に立った与える側より与えられたい立場なのです

健康のために運動することがいいと知っていても、運動をしていない人にとっては、なかなかできるものではありません。ところが異性にもてたいからとか、人と関わった目的があると一念発起してやる気になれます。

働く目的も、それによく似ています。
最初はお金や欲が満たすことをエネルギーにしたらいいのです。
しかしそれが満たされると、それだけでは働く意欲が保てなくなります。その先には「誰か自分以外の人」が必要になります。
一番身近な人は家族です。結婚してこどもができると、家族のために頑張りたいと思います。”お金、欲、人の役に立つ”の三点セットのエネルギーになります。それでいいのです。

より多くの人に接するようになり、社会のいい点、欠陥や矛盾に触れると、自分の世界が広がります。より大きな世界に貢献したいに変わっても不思議ではありません。やがてより多くの人、社会に貢献することが働くエネルギーになります。

働く目的は最初はお金や欲でいいのです。そこからスタートしてより大きな世界にコミットメントしていく。対応する力が必要になり「なれる最高の自分になりたい」欲求が芽生えてきます。成長するとはそういうことだと思います。

自分が成長すれば働く目的が変わります。目的が変わると、自分が成長します。成長と目的は二人三脚で、補完しあう関係にあります。しかも自分だけでなく自分の周囲の人にも同じような関係を作ります。自立する子育てや、より幸福で成熟した夫婦関係のエネルギーになります。

それに「仕事の現場」には、ライフスキルを育むすべての要素が凝縮されています。特に問題を乗り越えることを学ぶ点でうってつけの場所であって、家族の仕組みを学ぶ場所でもあります。