2014年12月16日火曜日

<BE〜在り方>にこだわる会社が伸びる

この世界には自分に自信、つまり自分を信頼して生きている人とそうでない人がいます。

絶対数としては、自分を信頼して生きている人は少なく、ほとんどの人は迷いながら生きています。迷いながら生きているのは、人生が選択と決断の連続なので、自分を信頼できていない人は
嫌でも迷うことになります。

それが嫌な人は、可能な限り「選択と決断」を避けるように暮します。

そもそも人はなぜ自信を失うのでしょう。自信を失う場面とはどういう時でしょうか?
選択と決断に基づく行動(結果)を批判されたときです。

子どもは、経験が少ないので、経験豊富な大人から批判されやすい立場にあります。この状態を土台に経験を重ね、「選択と決断」を繰り返していますが、疑心暗鬼に陥りやすい状態にありますが、それが黄信号の役目を果たしていて、学びによって補強しています。

つまり経験が少ないにもかかわらず、大して学ぶこともせず自信だけあるというのが一番厄介な状態だといえます。

賢明な人は、自分の状態を鑑みて、学びを増やし、経験を増やすことで、自分を育んだ結果で自信を深めていきます。謙虚に量と質と上げていくことが自分の根拠になっていきますが、何事にもこれでいいということはないので、学びは終生続きます。

この学びで重要な役割を担うのが原理原則です。原理原則は量によって得られますが、そこから読み解く能力は質が影響します。

この質の違いを生み出しているのが、<BE~在り方>です。自分自身を含む人間関係の仕方といっても過言ではないでしょう。自分自身を含む人間関係の仕方とは社会との関わり方に他なりません。

ところが<BE~在り方>に関心が少なく、<DO~なにをするか>に関心が高い人がいます。<DO~なにをするか>は「選択と決断」そのものなので、手っ取り早い答えになります。しかし、これだと物事の本質を読み取る習慣が養われないので、経験、原理原則を読み取る能力が向上しないのです。

一般に<BE~在り方>に関心を持つことはムダなように思えます。それよりなにをしたらいいのか、どのようにしたらいいのか、答えを求めるものです。しかしこれだと正解を知るには同じ先例が必要になります。しかし人間は一人一人顔が違うように性格も違い、さらに人間関係が絡んでいると、同じ事例を求めることは不可能です。

企業でいうマニュアルが<DO~なにをするか>の事例で違う事例に対応が難しいのが限界なのです。本当に強い会社を作るには、<BE~在り方>を浸透させる方が近道なのです。

たとえば<BE~在り方>で優れた人に出会っても、まだまだ自分はダメだと反省することはあっても激励になることはあっても、自信を失いません。

ところが<DO~なにをするか>で、叩かれた場合には「選択と決断」をダメ出しされたことになるので自信を失います。叩いた方は、罪を憎んで人を憎まずのつもりでも、叩かれた方は「選択と決断」をした自分が間違っていたと自分が責められたように思ってしまいます。

モチベーションが問題になりますが、自分が責められたように思う人が多いと、ことあるごとに、遅々として進みません。


つまり<BE~在り方>にこだわっていない人を育てることは難易度が高いのです。言い換えると組織としては<BE~在り方>にこだわる方が、組織力を高めやすいのです。


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