2015年10月9日金曜日

ファシリテーターが行うファシリテーションの具体的な進め方

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ファシリテーションの具体的な進め方

以下の点を明確にしてその場にいる全員が共有します。

1.なぜここにいるのか
参加者全員になにをするためにここに集まっているのか、理由を明確に伝えます

2.今日(のセッションで)はどこまでいこう
到達点を大まかに伝えます。誘導ではなく目的を示すということです。

3.そこ(ゴール)にどのようにして行こうかと伝える

4.参加者が疑問を持って参加することのないように
1)ファシリテーター自身の役割
2)参加者以外の人のポジションニング(この場に参加しているの理由)

5.安心できるように、ルールを明確にして共有する
1)どのくらいの時間をかけるか
2)休憩の有無と休憩はいつか、休憩時間はどの程度か
3)トイレ利用の仕方
4)席を離れ方、声のかけ方、席を離れる許容される理由

6.問題にしたテーマが解ける課題に置き換えて、ゴールツリーに整理する(後述)

7.説明はまず結論から4つのステップで
参加者は、次の順番で説明するようにしましょう。
  • 結論
  • 理由
  • 事例
  • 結論

8.話を脱線させない
出てきた意見を拾い上げていくだけではいいファシリテーションとは言えません
「1.今日(のセッションで)はどこまでいこう」で示した目的を見失わないようにします。
議論が盛り上がるのはいいことでも、目的に直結しない話題、副次的な話題はうまく処理して、本質的な問題に参加者全員の意識を集中させるようにします。ここでも目的を示したゴールツリーは役に立ちます。

9.万が一に備えてシナリオを準備しておく
本来は、参加者によって収束されていくことが理想です。
しかし導入初期では、まだ参加者が慣れていないものです。現実に起こる問題として、参加者の意識が低い場合は、まとまる話もまとまらず、負の連鎖が起こり集団で黙り込んでしまうこともあります。「集団心理」の怖さです。
そうすると、ファシリテーターがじっと待っているのにも限界があります。時には危機的状況にどうしていいか分からないという状態に陥ることもあります。

そんな場合に備えて、ファシリテーターは課題についてシナリオを考えておく必要もあります。会議の目的や参加者を想定するとどういう意見が出てくるか、起こりうる落とし穴を想定し、対策を考えておきます。




意見が混乱したときにも整理し、目的と手段を明確にしていくときに便利なツール がゴールツリー(図表参照)です。左端に、テーマ(目的)を描き、そこから右側にツリー形式で手段を展開していきます。最初見せるときには右側のツリーは全部伏せておき、個々にオープンできるようにしておきます。

10.ファシリテーターは参加者に任せっぱなしにしない
ファシリテーター初心者にありがちな失敗に多いのが参加者に任せっぱなしにしてしまうことです。ファシリテーターは傍観者ではありません。先に述べているように「場を円滑に進める」ことだけが役割ではありません。目的にたどり着き、効果的な結果が生まれるようにプロセスに責任を持たなければなりません。

11.ファシリテーターは参加者に任せっぱなしにしない
プロセスをコントロールしようとするあまり自分の用意したシナリオどおりに進めることに固執してしまいがちです。しかしこれをやってはいけません。いいたいことが10個あっても1個ぐらいにして、その分回数を増やす方が効果的です。ファシリテーターには状況に応じて柔軟に対応できる即応力が大切です。

12.ニュートラルでもネガティブに感じる質問の仕方
なぜを3回繰り返すと本質にたどり着くといいます。しかし「なぜですか?」「なぜ、そうしたのですか?」と訊かれて、問い詰められているように感じたことがあると思います。

質問自体は、ネガティブでもポジティブでもなく中立的に理由を訊いているだけでも、訊かれる方にはネガティブに響く場合があります。訊かれた方が詮索されていると感じると、そこに注目してしまい答える方の思考が停止してしまいます。

気持ちだけではなく、声のトーンや表情、言い回しを工夫して、ネガティブに響か芯いように注しましょう。
「それって、すごいですよね」と一言、感嘆の言葉を入れるだけで、どうやって、そう考えたんですか?」と理由を訊いても否定的に聞こえなくなります。言葉でなく、気持ちは表情や声の卜ーンでも表せるので。ネガティブに響かない大袈裟でない工夫を忘れないようにしてください。

13.ファシリテーターの心意気
生まれて初めて子育てをするとき、本当にできるかどうか分からないものです。そこで自信が持てなくなり、学ぶ者もいれば逃げる者もいます。児童虐待に走る人は逃げる者の一例でしょう。学ぶ者だって学べば学ぶほど自信を失う場合があります。しかし逃げ出す者と違うのは「なにがあってもこの子は育てる」という思いの引き受け方、立場の引き受け方、つまり「在り方」です。

会社を育てることも、従業員を育てることも、これと同じです。

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